天測運勢台Observatory of Fortune
Reading  /  No.0092026.08.15

財布は天気でできている

総務省の家計調査691品目×気象庁の観測40年。69,000回の検定と「封印データでの答え合わせ」を生き残った、天気と財布の法則たち。

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Topic
家計調査691品目×気象40年
01

「暑いとアイスが売れる」を、ちゃんと測る

それは当たり前だろう、と思われるかもしれません。でも私たちが測ったのは季節の話ではありません。季節を差し引いた「平年差」の話です。「7月だからアイスが売れる」は当たり前。私たちが確かめたのは「いつもの7月より暑い7月は、いつもの7月よりアイスが売れるのか」——つまり、財布が天気の「ゆらぎ」にまで反応しているのか、です。

使ったのは総務省・家計調査の品目別支出(691品目・1985年〜)と気象庁の東京の観測値。すべての組み合わせに約69,000回の検定をかけ、多重検定の罠(偶然の当たり)を統計的に濾し、さらに機械に見せていない2018年以降のデータで答え合わせをしました。この最終試験を通ったものだけを「法則」と呼びます。結果、候補20本が20本とも合格しました。

02

確認された法則たち(抜粋)

確認された気象→家計の法則(探索側と封印側の対比)
法則強さ(探索側)答え合わせ(封印側)
暑い月ほどアイスクリームが売れる+0.70+0.54 ✓
暑い月ほど茶飲料・炭酸・ジュースが売れる+0.51〜0.60+0.42〜0.59 ✓
暑い月ほどこんにゃくが売れない−0.53−0.64 ✓
暑い月ほど殺虫・防虫剤が売れる+0.51+0.35 ✓
じめじめした月ほど傘が売れる+0.51+0.29 ✓
暖かい月の「翌月」にガス代・灯油代が減る−0.52〜0.56−0.50〜0.55 ✓
03

見どころ① — こんにゃくは暑さに殺される

いちばん人間くさい発見は野菜売り場にありました。暑い月に売り上げを落とすもの: こんにゃく、油揚げ・がんもどき、はくさい、だいこん、ごぼう、しいたけ。——お気づきでしょうか。全部鍋とおでんの具です。「暑いとおでんを作る気にならない」という私たちの気分は、統計にくっきり刻まれるほど強い経済現象でした。

04

見どころ② — ガス代は1か月遅れて反応する

気温とガス代・灯油代の関係は、同じ月ではなく1か月ずれて最も強く出ました。機械は理由を知りませんが、私たちは知っています——検針と請求のタイムラグです。寒かった月の風呂・暖房は、翌月の請求書にやってくる。データの中に、検針員さんの足音まで写り込んでいたわけです。

05

なぜ占いサイトがこれを?

当サイトは「星と経済と宇宙天気で占う」という看板を掲げる以上、何が実際に人の暮らしを動かすのかを自分のデータで確かめ続けています(これまでの検証は検証の地図へ)。今回の結論はこうです: 宇宙や星が財布を動かす証拠は見つからない。でも天気は、財布をはっきり動かしている。あなたの今日の買い物にも、平年差が写り込んでいるかもしれません。

この検証の裏側で「統計の罠をすべてくぐり抜けてしまった奇妙な相関」も見つかりました。その話は太陽風ともやしの奇妙な相関へ。