宇宙天気の読み方
トップページ右上の「コズミック気候 · 宇宙の天気」パネルは何を表しているのか。地球の外側で毎日起きている「天気」の話です。
宇宙天気は実在する科学の分野で、ここに表示している数値はNASAが公開する本物の観測値です。ただし人の運勢との関係は科学的に証明されたものではなく、当サイトでは意味づけ(読み物)の素材として使っています。
1. 宇宙にも天気がある
太陽は静かに輝いているように見えて、実はつねに太陽風と呼ばれる電気を帯びた粒の流れを吹き出しています。ときどき大きなフレア(爆発)が起きると、この風が強まって地球に吹きつけ、地球を包む磁場が揺さぶられます。これが「宇宙の荒れ模様」— 宇宙天気です。激しい日にはオーロラが低い緯度でも見えたり、人工衛星や無線通信に影響が出たりします。
2. 地磁気(Kp指数)— 地球のバリアの揺れ
パネルの「地磁気 (Kp)」は、地球の磁場がどれだけ乱れているかを0〜9で表す世界共通の指数です。0〜2なら静穏、3〜4でやや乱れ、5以上は磁気嵐と呼ばれる荒れた状態。5を超える日は年に数えるほどしかなく、そういう日は世界中の観測所がざわつきます。右のパーセント表示は経済気候と同じく「過去全期間と比べた今日の高さ」(パーセンタイル)です。
3. 太陽活動(F10.7)— 太陽の元気さ
「太陽活動 (F10.7)」は、太陽が発する特定の電波(波長10.7cm)の強さで、太陽の活動レベルを測る定番の指標です。太陽にはおよそ11年の活動周期があり、活発な時期には黒点が増えてこの数値が上がります。目安として、70前後なら静かな時期、150を超えると活発、200を超えるとかなり賑やかな太陽です。
4. トーン表記と「観測遅延」について
パネル上部のトーン(「平常・平常」など)は、前半が地磁気、後半が太陽活動の状態を天気の言葉にしたものです。また、宇宙天気の確定した観測値は集計・公開までに数週間かかるため、当サイトでは入手できた最新日を必ず併記しています(「※ 宇宙天気は観測遅延のため◯月◯日時点」という注記がそれです)。最新に見せかけて古いデータを出す、ということをしないための表示です。
5. データの出どころ
数値はNASAが公開している宇宙物理データベース(OMNI)から取得しています。人工衛星と地上観測網が長年積み上げてきた、1990年から途切れなく続く公共の観測記録で、当サイトのアーカイブ全日ぶんの宇宙天気もこのデータに基づいています。
6. 運勢とどう重ねるか
正直にお伝えすると、当サイトの検証では、宇宙天気で翌日の良し悪しを当てることはできませんでした(偶然と同程度)。それでも表示を続けているのは、「今日、地球の外では風が強かったのか、凪いでいたのか」を知ることが、その日の記憶にもうひとつの奥行きを足してくれるからです。
星占いが空を見上げる文化の末裔だとすれば、宇宙天気は同じ空を科学の目で見上げた記録です。占いのページに両方が並んでいるのは、天測運勢台の「空を二つの目で見る」という遊びの核心でもあります。磁気嵐の日に生まれた思い出、太陽が賑やかだった日の出来事 — アーカイブとあわせて、そんな楽しみ方をしてみてください。