01
三つの数字
| 鎖の輪 | 相関ρ |
|---|---|
| 日照が少ない月 → きゅうりの値段が上がる | −0.32 |
| きゅうりの値段が上がる → 買う本数が減る | −0.71 |
| 日照が少ない月 → 買う本数(直接) | +0.23 |
02
決定的な検査 — 値段を「固定」すると天気が消える
ここからが本題です。日照と購入量のあいだには+0.23の関係が見えます。しかし統計の技で値段の動きを差し引く(値段が同じだったと仮定して測り直す)と、この+0.23は+0.01——ほぼ完全にゼロになります。
つまり天気は、財布に直接手を突っ込んでいるのではない。日照不足 → 出荷減で値上がり → 高いから買わない。天気の影響は100%「値段」という管を通って流れていました。教科書の需要法則が、日本の家計簿40年ぶん(政府統計)にそのまま写った形です。
03
なぜこれが嬉しいのか
相関だけなら「たまたま並んで動いた」可能性がいつも残ります。しかし中間の輪を差し引くと端と端の関係が消えるのは、鎖が本当にそこを通っている強い証拠です(統計学でいう完全媒介)。当サイトの20の法則の裏側では、こうした値段の管があちこちで働いています——白菜も、こんにゃくも、たぶん同じ道を通って、あなたの食卓に届いています。